2020年も働き方改革で快適な暮らしを!同一労働同一賃金を詳しく知ろう!

2020年も働き方改革で快適な暮らしを!同一労働同一賃金を詳しく知ろう!

 働き方改革の一つである同一労働同一賃金は、2020年の春から適用されます。

同一労働同一賃金とは、どのような制度なのでしょうか。また、メリットやデメリットはあるのでしょうか。

ここでは、同一労働同一賃金のメリットや適用時期などについて詳しくご紹介します。

働き方改革について詳しく知りたい方や同一労働同一賃金について疑問を持っている方は、ぜひ参考にしてください。

【目次】 

1. 働き方改革について

2. 同一労働同一賃金について

3. 同一労働同一賃金の施行適用時期

4. 同一労働同一賃金のメリットは?

5. 同一労働同一賃金のデメリットとは?

6. 同一労働同一賃金をすでに導入している企業

7. まとめ

 

1. 働き方改革について

まず働き方改革とは、政府の重要政策の一つで、あらゆる働き方を可能とする社会を目指す改革です。働き方改革では、以下の7つを具体的な取り組みにしています。

●非正規雇用の待遇差の改善
●長時間労働の是生
●柔軟な働き方ができる環境づくり
●ダイバーシティの推進
●賃金引き上げと労働生産の向上
●再就職支援と人材の育成
●ハラスメントの防止対策

2. 同一労働同一賃金について

同一労働同一賃金制度とは、同じ仕事に就いている方であれば、正社員でも非正社員でも同じ賃金を貰えるという考え方のことを指します。

派遣社員やアルバイト、パートタイムなど、非正社員という働き方を選ぶ労働者が増えている中、政府は「働き方改革」の一つとして、非正社員と正社員の待遇差を解消し、いろいろな働き方を選べる社会を目指しているのです。

また、同一労働同一賃金の対象となる賃金は以下の通りです。

●基本給(時間当たりの労働賃金)
●賞与
●時間外手当
●通勤手当
●役職・業務手当
●家族手当
●住宅手当
●食事手当など

3. 同一労働同一賃金の施行適用時期

では、働き方改革の一つでもある同一労働同一賃金は、いつから始まるのでしょうか。
同一労働同一賃金は2020年の4月1日から施行されることになっています。そのため、企業はその時期までに体裁を整えることが求められます。

また、2018年の6月29日に労働基準法などの改正案を含む働き方改革が成立したので、同一労働同一賃金に関連する労働者派遣法やパートタイム・有期雇用労働法も改正されたのです。

 

4. 同一労働同一賃金のメリットは?

同一労働同一賃金には多くのメリットがあるので見ていきましょう。

【キャリアアップにつながる】
同一労働同一賃金になることで、活躍の場が広がり、仕事へのやりがいも増えるため、キャリアアップへとつながるでしょう。
アルバイトや派遣社員などの雇用形態に関係なく、すべての労働者にスキルアップの機会を与えることにより、従業員の持つ能力を引き出すこともできるでしょう。

【多くの人が活躍の機会を得ることができる】
同一労働同一賃金のガイドラインによると、賃金に限らず教育訓練や福利厚生の機会なども改善の対象となっています。そのため、多くの人がスキルアップのための教育訓練を受けることができ、能力が向上し、業績アップも期待できるのです。

【働き方の選択肢が広がる】
同一労働同一賃金により正社員と非正社員の格差がなくなると、テレワークなどの多様な働き方に対応できると考えられます。
主婦や介護中の方などは、業務の一部を在宅にして働けるなど、働き方の選択肢が広がるのは嬉しいですよね。

5. 同一労働同一賃金のデメリットとは?

では、同一労働同一賃金のデメリットはあるのでしょうか。同一労働同一賃金の考えられるデメリットをご紹介します。

【人件費が高騰する】
同一労働同一賃金の導入によって、非正社員の待遇の改善を目指すとはいえ正社員の給与を下げるなどの不利益な扱いは難しいことです。そのため、待遇の手直しを測るためにも、非正社員の賃金アップが必要です。

また、同一労働同一賃金によって、福利厚生や教育訓練なども改善されていきます。それにより、これまでより費用の負担が増加するでしょう。
企業によっては、これらの理由で人件費の高騰が予測されるので、経営圧制などの事態に発展する恐れもあるのです。

6. 同一労働同一賃金をすでに導入している企業

大手家具メーカーであるイケア・ジャパンは、従業員を雇用形態に関係なくコワーカーと呼び、業務が同じである場合は、同じ賃金が適応されるという同一労働同一賃金のような制度をすでに導入しています。

その結果、イケア・ジャパンでは、最低賃金を900円から1300円に大幅アップし、地域ごとに異なっていた賃金も全国一律にしているのです。さらに、ボーナスについても、フルタイムのコワーカーと同じ仕組みで支給されています。

7. まとめ

いかがでしたか?
働き方改革や同一労働同一賃金のメリット・デメリットなどについて、詳しく知ることができましたか?
派遣社員やアルバイトなどの非正社員の待遇に対する納得感を考慮するうえでも、非正社員と正社員の不合理な待遇差を解消する「同一労働同一賃金」は重要な制度となります。これまで非正社員で待遇に悩みを抱えていた方には、非常に嬉しい制度ですよね。ぜひ覚えておきましょう。

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