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SDGsの意味とは?日本の取り組みや17の目標について解説します!

SDGsの意味とは?日本の取り組みや17の目標について解説します!

SDGsという単語をニュースや新聞などで目にしたり耳にしたりしたことがあるのではないでしょうか。ですが、詳しい意味やどんな取組かはわからないという方も少なくありません。

SDGsを簡単に言うと、持続可能な開発目標という意味です。SDGsは2015年の国連サミットで採択されたものであり、国連加盟193国が2015年から2030年までの15年で達成するために掲げた目標なのです。

そこでこの記事では、SDGsの簡単な意味や取組などをご紹介します。SDGsについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。

<目次>
SDGsとは
17の目標と説明
さらに169のターゲットがある
SDGsの成り立ち
日本の状況
世界の状況
まとめ

SDGsとは

始めに、SDGsの簡単な意味や取組についてご紹介します。
SDGsは持続可能な開発目標という意味を持ち、2001年に策定されたミレニアム開発目標の後継として、2015年に行われた国連サミットで採択された国連の目標です。

SDGsの目的は、2030年までに持続可能でより良い世界を目指すことです。SDGsは17のゴール、169のターゲットから構成されており、発展途上国だけではなく、先進国自身が取り組む普遍的なもので、日本も積極的に取組を行っています。

17の目標と説明

SDGsには、17の大きな目標があります。SDGsの17の目標は以下の通りです。

  • 貧困をなくそう:あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
  • 飢餓をゼロに:飢餓に終止符を打ち、食料の安全確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
  • すべての人に健康と福祉を:あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
  • 質の高い教育をみんなに:すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
  • ジェンダー平等を実現しよう:ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
  • 安全な水とトイレを世界中に:すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
  • エネルギーをみんなに、そしてクリーンに:すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
  • 働きがいも経済成長も:すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう:強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る
  • 人や国の不平等をなくそう:国内および国家間の格差を是正する
  • 住み続けられるまちづくりを:都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする
  • つくる責任つかう責任:持続可能な消費と生産のパターンを確保する
  • 気候変動に具体的な対策を:気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
  • 海の豊かさを守ろう:海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
  • 陸の豊かさも守ろう:陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
  • 平和と公正をすべての人に:持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
  • パートナーシップで目標を達成しよう:持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
このように、SDGsでは貧困や飢餓などの深刻な問題から、働きがいや経済の成長、気候変動まで21世紀の世界が抱える課題を包括的に挙げています。

さらに169のターゲットがある

SDGsでは、17の目標を169のターゲットでより具体的にしています。例えば、目標1の「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」では、以下のターゲットを掲げています。

  • 2030年までに、現在1日1,25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
  • 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子供の割合を半減させる。
  • 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。
  • 2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。
  • 2030年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靭性(レジリエンス)を構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する。
  • あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。
  • 貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援するため、国、地域及び国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。

SDGsの成り立ち

次に、SDGsのこれまでの成り立ちについてご紹介します。
SDGsが採択されるまでの成り立ちを世界の歴史と共に見ていきましょう。

◆1960年代
「国連開発の10年」が採択され、発展途上国の経済成長や開発援助などが目標に掲げられました。具体的な目標内容は、「開発途上国の経済成長率を5%に引き上げる」などがあります。

◆1970年代
1970年代には、「第二次国連開発の10年」が採択されます。こちらでは、発展途上国の経済を6%に引き上げること、そして、一人当たりの経済成長率を3.5%に引き上げることを目標に掲げました。

◆1980年代
「第三次国連開発の10年」では、発展途上国の経済成長率を7%、一人当たりの経済成長率を4.5%になるように目標を掲示しました。

◆1990年代
主要な国際会議やサミットにて、「国際開発目標」が採択されます。
1995年には、コペンハーゲン宣言で児童の栄養失調の改善や乳児死亡率の改善、初等教育の普及、妊産婦死亡率の改善などが言及されます。
1996年では、OECD/DACが「21世紀を形作る、開発協力の貢献」を発表します。ここで国際開発目標が掲げられ、貧困半減や初等教育の完全普及などが定められました。こちらは、MDGs(ミレニアム開発目標)の原型とも言われています。
1999年には、世界経済フォーラムにてコフィー・アナン国連事務総長が提唱し、2000年に国連グローバルコンパクトが発足されます。

◆2000年
9月にニューヨークで開かれた国連ミレニアムサミットで、「国際ミレニアム宣言」が採択されます。
この国際ミレニアム宣言では、人権とグッドガバナンス、平和と安全、開発と貧困、環境、アフリカの特別なニーズなどを課題として挙げ、これからの国連の役割に関わる明確な方向性を示しました。

◆2001年
国際開発目標と国際ミレニアム宣言を統合し、貧困を救うグローバルな取り組みとして、国連でMDGs(ミレニアム開発目標)が始まります。MDGsは、開発分野における国際社会共通の目標です。
MDGsでは、2015年までに達成するべき具体的な数値や目標を持ちます。これが、のちのちのSDGsの前身です。
MDGsの取り組みの結果、10億人以上が極度の貧困を脱したり、子供の死亡率が半分以下に減少したりと成果が出ました。
日本では、よりよい世界を作るために国際社会が取り組むべき目標としてMDGsを重要視し、MDGsの達成に積極的に貢献しています。
ちなみに、MDGsでは以下の8つのゴールが設定されました。

  • 極度の貧困と飢餓の撲滅
  • 初等教育の完全普及の達成
  • ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上
  • 幼児死亡率の削減
  • 妊産婦の健康の改善
  • HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
  • 環境の持続可能性確保
  • 開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

このように、MDGsでは貧困や人間の生死にかかわることが目標に設定されました。

◆2012年
6月20日からの3日間、リオデジャネイロで開かれた「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」で議論が開始されます。リオ+20では、ブラジル政府が1992年の「国連環境開発会議」や「環境と開発に関するリオ宣言」、そしてリオ宣言を具体化するためのアジェンダ21が採択されました。

また、複数の課題に取り組むための誓約として2015年にSDGsが採択されます。

◆2016年
日本では5月に、持続可能な開発目標(SDGs)推進本部が設置されます。推進本部では、関係行政機関相互の密な連携を図り、効果的にSDGsを推進するために内閣総理大臣を本部長にし、組織が作られました。

◆2017年
日本では第一回ジャパンSDGsアワードが開催され、多くの企業や団体が表彰されました。内閣総理大臣賞は北海道下川町、内閣官房長官賞は金沢工業大学、外務大臣賞は住友化学株式会社やサラヤ株式会社など、企業や行政、教育機関などの枠を超えて選ばれています。

◆2018年
日本では29の自治体がSDGs未来都市として選ばれ、そのうちの10事業が自治体SDGsモデル事業として選ばれました。

日本の状況

では、SDGsの日本の取り組みや状況はどのようなものなのでしょうか。
日本は、2020年のSDGsの17目標全てを対象にした世界ランキングでは17位でした。ちなみに、1位から20位までは以下のようになっています。
1位:スウェーデン
2位:デンマーク
3位:フィンランド
4位:フランス
5位:ドイツ
6位:ノルウェー
7位:オーストリア
8位:チェコ共和国
9位:オランダ
10位:エストニア
11位:ベルギー
12位:スロベニア
13位:イギリス
14位:アイルランド
15位:スイス
16位:ニュージーランド
17位:日本
18位:ベラルーシ
19位:クロアチア
20位:韓国
2019年のSDGsの順位は15位だったので、2020年はランクダウンしています。日本がランクダウンしているのは、世界各国がSDGsの取組に力を入れていることが影響していますが、ほかの国と比較して成果が少なかったとも考えられるでしょう。
日本の大きな課題は、目標5のジェンダー平等を実現しよう、目標13の気候変動に具体的な対策を、目標14の海の豊かさを守ろう、目標15陸の豊かさも守ろう、目標17のパートナーシップで目標を達成しよう、の5つです。
現在の日本は、ゴール目前に近づいているのがSDGsの17の目標のうちまだ3つほどです。日本のSDGsの状況は、まだまだ不十分と言えるでしょう。
日本で17の目標の達成度を高めるためには、日本人ひとりひとりが自分の近くにある課題や取り組むべき問題を見つけ、小さなことでもアクションを起こしていく必要があるのです。

世界の状況

最後に、SDGsの世界の状況を見ていきましょう。

2015年以降、世界では目標1の貧困をなくそう、目標9の産業と技術革新の基盤をつくろう、目標11の住み続けられるまちづくりを、が大きな進歩を遂げています。

現に、世界的に極度の貧困で暮らしている人々の割合は2015年の10%から2018年には8.6%に減っているのです。

また、基本的な交通インフラやインターネットの接続は大きく広まり、2019年には世界の人口の90%が3Gもしくはそれ以上のモバイルネットワーク範囲内で生活しています。

目標9の「産業と技術革新の基盤をつくろう」では、達成に向けた動きが順調な層と停滞している層の間に大きな広がりが生まれています。こういった広がりを改善するためには、イノベーションや技術を世界中に普及させ、関連するスキルを確立することが重要です。

目標2の飢餓をゼロに、目標15の陸の豊かさも守ろうは、世界的に進展がみられていない目標であり、状況が悪化している国もあります。さらに、新型コロナウイルスの影響により、低所得者の食糧不安や栄養失調が増えていくと懸念されています。

まとめ

SDGsの目標や日本の状況、世界の状況などについて簡単にご紹介しましたが、詳しく知ることができましたか?
SDGsは経済や社会、環境などにまたがる包括的で世界的な目標です。そのため、全体像を理解するのは少し難しいかもしれません。

国や地域ごとに細かく見ると、着実に進行している目標もあるのですが、世界全体でひとりひとりがSDGsの目標を達成するには取組のペースを上げる必要があるでしょう。

みんなでSDGsを達成するためには、自分自身が所属する企業や団体として関係する目標、世界全体での状況と日本の課題、個人が興味を持つ関心や危機感をもって取り組める目標などをしっかりと意識し、考えて行動していくことが大切です。

皆さんも日ごろからSDGsを意識し、できることからコツコツと続けていき、SDGsの目標達成に向けて努力していきましょう。

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